今回おすすめするのは、2013年公開のアメリカ製ホラー映画『グリーン・インフェルノ』!
アメリカの活動家たちがアマゾンの先住民族に捕まって酷い目にあうという内容の作品。
ホステルの監督の作品ということで見てみました。
いわゆる偽善者が食人習慣のある部族に美味しくいただかれてしまう映画です。
グリーン・インフェルノのあらすじ・概要をざっくり紹介
ここはあまりネタバレにならないように書いていくので、未視聴の人も大丈夫です。
アマゾンで行われている不正な森林伐採を摘発するために、主人公ジャスティンを含めた活動家たちは現地へと向かいます。しかし飛行機事故でジャングルの奥地に墜落してしまった彼女たちを待ち受けていたのは食人の習慣を持つ原住民たちでした。原住民に捕まってしまった彼女たちは、助かるために不正に森林伐採を行っていた企業がその村に乗り込んでくることに賭けるしかありませんでした…。
こんな感じの内容です。
ネタバレあり グリーン・インフェルノを結末まで見た感想とレビュー
ここからはネタバレありで書いていきます。重大な部分は語らないようにしますが、未視聴の方はご注意ください。
グリーン・インフェルノの結末は、生存者が無事に生還するラストになってます。後味はわりと悪い方ですかね。
大きな山場や緊張感はないものの、映像は綺麗でした。原住民の生活を映し出すシーンは、どことなくドキュメント風に描写されており、実際にこんな民族があるのかもしれないと印象に残っています。
古くから伝わる習慣に従ってジャングルの奥深くでひっそりと暮らす民族と、SNSで自己顕示欲や承認欲求を満たすためにわざわざ海外に出向いてまで、正義感を振りかざす主人公たち。原住民の習慣は確かにひどいと思います。生きたまま人を食べるのですから。ですがそれ以上に主人公たちのほうが浅ましく、ひどく感じられるのは何故でしょうか。自分勝手な正義感を国境を越えてまで他者に押し付ける。そうした人は実社会にもいます。自分に直接関係することではないのに、誰かが躓けば鬼の首を取ったかのように騒ぎ立てて炎上させるような人たちもいます。そういう人たちのつまらない正義感に対する皮肉の意味も込められているのではないかと私は感じました。
一人でじっくり見るよりは大勢でわいわい騒ぎながら見るほうが楽しめる映画だと思います。